映画「ヤマトよ永遠に REBEL3199」が4月に上映される。
昨日はBSスターチャンネルで「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」が久しぶりに配信された。
その続編として「ヤマトよ永遠に」が1980年夏に上映された。

今は色々なアニメ作品が多いけど、本作品「ヤマトよ永遠に」は古い作品なので色々な方のコメントが出ても仕方がなかろう。
アニメだから都合主義があるのはやむをえない。
「ゲッターロボ」だって3機が合体してロボットになるんだからね。

「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」で宇宙戦艦ヤマトが有名になって西崎義展氏はこれで終わりにしようとしていたところ、多くのファンや業界などから続編を望む声が届いていた。
確か昔はプロボクサーにはタイトルをとって突然引退するとか珍しくなかったので、それと同じ形だったんだろうな。
東映社長が西崎氏と話し合いを付けて続編制作が決まったという流れだろう。
もう1回チャンスを、宇宙戦艦ヤマト新作を作れるのは西崎義展氏しかいないと。

松本零士氏も宇宙戦艦ヤマトシリーズはこの作品で終わりにしようと考えていたことから、タイトルも「宇宙戦艦ヤマト2」の最終話のタイトルにある「ヤマトよ永遠に」をもぎ取って「ヤマトよ永遠(とわ)に」(Be forever YAMATO:ヤマトよ永遠なれ!)と言うタイトルに決定したと思う。

西崎氏は、「(さらば宇宙戦艦ヤマトで)ヤマトは自分の手を離れて行った。ヤマトは一個人のものではなく、ファンあってのヤマトなんだ。これがヤマトだ。」と話されていたな。

夏休みの途中だったけど、多忙の中で学校登校日でクラス内でヤマト映画がすごかったとか評判がよかったので、夏休みの後半に自転車・電車などに乗って観に行った。
チラシに書いてあった「ワープデイメンション方式」の事も知らなかった。

冒頭から久しぶりに聞く川島和子さんのスキャット。
巨大感を演出する重核子爆弾に低音サウンドが響く。
いきなり戦闘に突入。
長官を守るために古代守が自爆した時は西崎氏にクレームの手紙を書きたくなったな。
ヤマト発進!あんな細かい岩盤を沢山手書きで描いた作画担当に頭が下がる。
中間補給基地へのコスモタイガーⅡ群の攻撃に、カッコいい2つのサウンドと金田伊功作画全開が楽しかった。
映像の横幅いっぱいに合わせてヤマトのワープシーンがアップデートされた。
袋の中のネズミとなったヤマトを囲む浮遊要塞ゴルバ群に、真田さんが戦闘中にアイデアを出すシーンはびっくりだった。戦闘中だぞ!新兵器なら戦闘に入る前までに説明するでしょうが。笑
この戦闘シーンでもサウンドがしびれる。

嵐の前の静けさと言うか、古代進をおじ様と呼ぶサーシャとの落ち着いた会話。
暗黒星雲と言うか暗黒銀河に突入、画面の右上に黒点が出てきてから(黒点と言うのは、映写機側が次のフィルムの投影準備にかかる目印である)黒い両方のカーテンが移動し、白いスクリーンサイズがシネスコサイズになっていったところで気付いた。

出口に向かう前に映像サイズが変わる。
抜けた時は、すでにシネスコサイズ、4chステレオ音声に変わる。
白色銀河が広がった時は、背景スタッフたちの底力を見せられた。
感激でしたね。
西崎氏側は何もない銀河を描くのに苦労したという。
二重銀河が出た時は驚異的でした。
映像サイズに合わせて描かれているし、セルにブラシワークスで書いたものをスローモーションで回転するように移動させていたのも難しかったんだろう。
白色銀河の時もそうだった。白い雲みたいなのを動かしていたのが分かる。

偽地球で見せられた200年先未来の映像。
このヤマト爆発が西崎氏に続編へのきっかけを作っただろうか。(宇宙戦艦ヤマト完結編)
サーシャが亡くなってしまう事も腹が立ったな。西崎氏に大文字で書いたクレームの手紙を出そうと何度も思ったことか。
西崎氏は後にそうおっしゃいました。「サーシャは死んだのではなくて父母のいる別世界へ飛んで行ったと考えてください」と。
そう言われても死なせるのは酷過ぎだと思う。

白色彗星帝国を上回る巨大サイズとなれば地球と同じサイズのデザリアム星。
あばら骨に囲まれた心臓部である水晶都市。
山南艦長が死ぬシーンがあるけど、天井へ空気が抜けないのも都合主義。

新銀河の背景画は急いで書いたものだろう。
だから綺麗に書かれていないと思う。

ラストに「もしも今から100年が過ぎたら」と言う曲が流れるシーン、古代と雪が出会ってハグするのは、地球で再会を喜んだシーン。
この作品が最後だと考えると、もう一つの意味で二人は今後結婚する事になったというだろうね。
これが松本零士氏がおっしゃっていたけじめをつけるということだったかもしれない。
総設定は松本零士氏だから。

この作品の脚本はいまいちに思えるけど、映像と音声の技術の進化を西崎義展氏はこの作品でアピールしたかったんだろう。
「ヤマトよ永遠に」と言う作品は私も気に入っているし、劇場作品らしく仕上げていたから。




「ヤマトよ永遠に REBEL3199」ではワープデイメンション方式は使用しないと思う。

二重銀河も使用しないだろうなあ。
使うとしたら中心部を抜けた先の3199年の時の二重天の川銀河か。

それに「宇宙戦艦ヤマト2199」から続いているシリーズ作品は劇場向けの作品でなくて、TVシリーズ向けに制作したものを劇場で上映する形になっているものだと思うから劇場作品のクォリティを求めても無理だと思う。


それではこれにて、最後までご覧いただき まことにありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。

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