「宇宙戦艦ヤマト」オリジナルシリーズに出てくるメカの作画って本当は結構時間のかかるものでした。
線が結構多く締め切りまでに描くってなかなか大変だと思います。
原画だけでなく動画も書かなくてはならないのですから今はCGを使って作っている。
CGソフトにも広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズを通してみたものを表示してくれる機能がついていたらまだ良かったけど、それでも思い通りにならないのは当然の事である。
スタッフが観客に伝える為にメカのイメージを脳内で描きますがそれを作画するのは難しいものです。(書いてみれば分かるけどかなり大変だと実感出来る。)
人の目とカメラのレンズを通した目とは結構違うもの。
アニメーターの単価も低いのでメカを描くには手書きでは採算が合わないですし、思い通りに描くにはもっと多くのメカニック用アニメーターが必要になるわけですね。
あの「宇宙戦艦ヤマト完結編」のラストにて宇宙戦艦ヤマトに迫ってくるアクエリアス星から流れてきた巨大な水塊を描く作画の話を聞いた事がありますが(うろ覚えですみません)、西崎義展氏が一人のアニメーターに数十万円(50万円か100万円?)を提示し、1日?で出来るかとやらせたいきさつがありました。(見事完成しましたが。)
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」ではキャラが顔を動かすシーンで多くなかったと言う事は担当するアニメーターの数が少なかったことと予算が少なかったのではないでしょうか。
その為作品のイメージに溶け込めることが出来なかったのもあまり人気が出なかった敗因の一つかなと思ったり、脚本段階での西崎社長の判断によっては予算が削られていたのかもわからない。
アニメ「鬼滅の刃」を見れば分かるように主人公の顔が振り向いたりキャラクターを見る側が180度~360度回転したり動きのあるシーンが多くないと作品のイメージが伝わってこないね。
メカの方でも接近すればディテールアップ部分が分かるけど遠くから見れば見えないのだからCG面でも作業に手間取る事が分かると思います。
「宇宙戦艦ヤマト2199」総監督だった出渕裕のインタビュー記事が連続的に載ったところがありました。
それらについての事も載っていました。
→出渕裕ロングインタビュー11(市川大河公式サイト)
それではこれにて、最後までご覧いただき まことにありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
→ 宇宙戦艦ヤマト (Yahoo!ショッピング)
→ 宇宙戦艦ヤマト (楽天市場)
→ 宇宙戦艦ヤマト ストア (アマゾン(Amazon.co.jp))