ジブリ作品で米林宏昌監督の「思い出のマーニー」
この作品のブルーレイディスクが届きました。
ジャケットカバーは、ジブリシリーズに合わせて紺色ベースに、マーニーと杏奈のダンスしているシルエットを白っぽく浮き出させています。
このネイビーブルーは、杏奈の心の色、瞳のベースの色の表現でもある。
この作品は、去年映試写会に当選したのと一般公開時で2回は観に行った覚えがあります。
食事後早速鑑賞しました。
自宅の大型TVで見ると割と綺麗ではっきりしているのがわかります。
さすが世界で認められた美術監督!
背景がとても生き生きしていて、わずかの光加減で微妙に色が変わる。
宮崎監督が指示しなかったところなんですね。
水の表現も細かいし雲のイメージも沢山の種類がどんどん出てくる。
「千と千尋の神隠し」の花畑の背景を超える出来だったと思います。
草も筆で描くだけでなく、各草が揺れているのを見てるとこんなに細かく描くのか、だんだんと手間が増えてるねと感心でした。
現実の世界観をうまく表現しています。
心を閉ざした杏奈が、マーニーと会う事によりだんだんと心を開いて、病気が治る共に心の健康度も上がっていく、静かな物語です。
無駄な所がなく、接する対象によって心の変化を描いている。
アクションはあまりなく綺麗なアニメーションなんですね。
マーニーと出会い、お互い話し合う事によって安心感が生まれてくる。
人見知りの方なら、こんな方と出会ったらなと思ってしまうでしょう。
自分は不幸だと思って相手が幸せに見える。
でも相手も表は幸せに見えても実際はつらい事もあるし、幸せじゃないから自分の事が幸せに思う事もある。
そう、世の中は100%幸せと言うものはない。
いつかどこかで試練が必ず訪れるからだ。
車の事故に会ったり、犬に襲われたり、仕事が多忙で帰る時間が遅すぎて辛かったり、様々である。
杏奈が小さい時、わずかな時間で幸せだったと言えば、マーニー(おばあちゃん)の姿、子供の時の言葉、心を受け止めることが出来た為記憶に残ることが出来たのだろう。
偶然、湿っち屋敷のある舞台に導かれるという事は、見えないつながりがあったから。
夢の中で、故おばあさんだったマーニーが杏奈に出会ってお互い打ち解けて、心の成長を促したかも知れない。
「あなたが大好き」が杏奈に安心感を与える。
「私を許して」は、理由があったからこそ許せる心を与えてくれる。
心の持ち方もマーニーから杏奈へと受け継いだのだろうね。
心が荒れてるお子さんや孫と一緒に観れば、心の持ち方もいい方法へと進む事が出来るかもしれません。
本当に綺麗な作品でした。
このような作品は、いつ見れるかはわからないと思います。
最近この作品の監督である米林宏昌さんが、アニメーションを作ってみようと言い出したので、ポニョとか「思い出のマーニー」とは真逆の作品を作りたいと言っていましたから、観てみたくなりますね。
(彼はジブリを退社したけど、制作時はスタッフとして関わる形になるでしょう。)
一度は鑑賞してみてください。
つまらないなんか言わず、つべこべ言わずに。(^^)
子供に聞かせる話の一つとして持ってもいいものですよ。
最後までお読みくださいまして、まことにありがとうございました。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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