予告編を見て興味が沸いた劇場作品「ノア 約束の舟」を鑑賞しに行ってきました。

大洪水のスケール感や方舟の表現としては最高だった。
CGの技術もなかなか頑張っていたと思います。

ストーリーの設定では、神のお告げ、方舟を作る、動物を載せる、ハトがオリーブの葉を加えて戻る、新たな大地にたどり着くという点だけは、聖書でも記された通り守ってる。

ストーリーを追っていると、なんだか違うなと感じる事は沢山出ていました。

なぜそんな流れになるのか、なぜそんなセリフを言わなくてはならないのか。
映画監督に沢山質問攻めをしたくなる印象もありました。

監督がアロノフスキーになると、こう変わってしまうのかを教えてくれる作品になっている。

映画の性格や価値観は映画監督の性格、価値観がベースとなる事が多いので、感動作品を沢山作ってきたスチーブン・スピルバーグ氏とかジェームス・キャメロン氏に作ってほしかったかなと思いますね。

その為に、ある所では「物語が正確に描かれていない」、「宗教での教えに反している」などの理由から、上映禁止となった国が沢山出てきました。

ノアって神に選ばれた方なので、彼を暗く描かれているし罪悪感も抱かせてしまいそうなイメージになってしまっている。

聖書の中の物語とかそういうものを映画化するときには、細心の注意を払わねばならない。

映画監督はそうしなかったではないでしょうか。

なぜ、ロード・オブ・ザ・リングやホビットに出てきそうな妖精でもいえる石の妖精がでてくるのか。
(聖書の物語を冒とくしているのではないかという原因にもなってると聞く。)

なぜ、神のお印として湧水が出たのはよかったものの、湧水のそばの木々が急に成長するのか。
(あれじゃスタジオ・ジブリの「となりのトトロ」のオマージュですね。でもそれくらいは許せる。)

なぜ、動物や爬虫類、鳥、虫を載せて、煙で一瞬で眠らせる事が出来たのか。
(そんなことってあり得ないね。映画だから?)

なぜ、子供が嫁探しをするのか。
(神の御意に沿って育ってきた家族なのでそんな事は考えられないかも。今の現代ならそうなるけど、昔はあり得ないなと思った。)

なぜ、ノアは、身ごもって生まれた息子の嫁の双子の女の子を殺すのか。
(元々そんな設定はないですし、監督の考えた設定であることから、監督の価値観にも問題がありそうな気がします。他の作品を観てもそうですし。)

なぜ、神が人類を地上から消し去るならば、神はノアの家族も消すはず。
なのに彼らの家族を殺さずに見届けてるのに、ノアはなぜ最後の人類として子孫繁栄にストップをかけたのか。
(その説明が描かれず、ノアの自己中心みたいな物語になってしまったのは、監督が酷い設定を作った事が原因にあるのでは?)

どうしてそんなことをしたのかと監督に言いたくなるし、聖書に忠実に作った方がよかったのではないかと思います。
CGの映像の方がすごかったので2時間18分あったけど見入ってしまいます。

大陸の中から多くの噴水が出るのはあれですね。
劇場版「1000年女王」の未来のノアの方舟が浮上するシーンのオマージュでしょう。^^

俳優達の方を観てると、宗教にこだわりのある俳優は一人もいなかった。
皆、脚本を読んだところで断っただろうと思う。

この映画はお勧めしませんが一度見てほしい映画だと思います。
理由はこの監督ならこうしてしまいますよと言うところにあります。

パンフレットを読んでみたところ監督はこの作品が初の映画化したものだとおっしゃってる。
実際は違う。

過去にも映画化された作品がある。
「天地創造」である。

この中にあるノアの洪水物語が聖書を忠実に描かれている。
劇中に出ていた禁断のりんごやアダムとイブの事もこちらで忠実に映像化されている。

もちろんスケール感も壮大ですし特撮撮影もあるので見入ります。

価格も安めなので、「天地創造」の作品を鑑賞することをお勧めしたいと思っています。

最後までお読みくださいまして、まことにありがとうございました。
またのお越しを心よりお待ちしております。

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