長時間が取れた先日、鑑賞していました。
「高畑勲、かぐや姫の物語をつくる。 ~ジブリ第7スタジオ、933日の伝説~」
約201分と言う長時間でしたが、先日は120分だけ鑑賞して置き、今回は残り分を鑑賞しておきました。
最初は「風立ちぬ」と同時上映の予定だったけど、結局別々となり数か月後劇場公開される事になるとNプロデューサーからメディアに向けられた。
そこで問題が出たというが、編集しようにも尺が縮まらないという。
2時間15分くらいだったと思うがそれをさらに縮めたいというスタッフ。
監督はどう考えても縮めることは難しい。
無駄なものを省くと、逆に別のところでは増やさなければならなくなってしまうという形になってしまうが、そのままで行くことになる。
別に長くしてもいいんだけど、子供のトイレの事を考慮したのかなと思う。
上映時間は2時間17分と決まる。
テンポがうまく運んでも尺が長くなるのは仕方がないし、それをいじって短くすると間とかつながりがおかしくなってしまうから、監督が短縮できないならそれでいいと思います。
宣伝とか予告編を考える事が出てくる。
監督は今まで予告編は見てなかったそうで、見ると何か言いたくなりそうだからプロデューサーに任せるが。
作画や動画などの製作では残り9週間しかない事に、間に合わないかと会議するが、打つ手なしってことか、一気にやるしかない。
本当はスタジオ泊りでやっていたそうですが、スタッフ達は映されるのを嫌がるので割愛しておく。
そこでプロデューサーからスタッフ達に映画以外の連絡が伝えられる。
「宮崎駿さんが、ジブリ所長を引退する。」
「2日が一週間とか、5年もすれば77歳とか・・・。」
「だから早めに結論を出した方がいいのことで」
「美術館は続ける」とか。
となると長編アニメーションはやらなくなる。
美術館を続ける=短編アニメーションは出来るだけやる形てことが、ここで明らかにされる。
宮崎さんの書いてる1本の線がだんだん薄くなっているを見て、いつ倒れるかわからなかったし、出された結論なら受け止めようとする鈴木さん。
宮崎さんの引退会見の一部も出てくるが、高畑さんはやらなくてもいいという。
世界で認められた監督なので、そんな会見はあった方がいいに決まってるね。
後に高畑さんが宮崎さんのいるところへ訪ねたときも出てくる。
さすがにお元気で、ストレスから解放された気分の顔でしたね。
製作側もまだまだ色がついてない部分が40%もあるし、間に合わなさそうですが、スタッフ達が頑張ってくれるさと割り切る。
「高畑さんが90歳までやるとか」そんな事を宮崎さんが話そうとすると、さすがの監督もその場を飛び出してしまう。
後に久石譲さんと音楽の位置づけとかを話し合う。
どんな音楽が合うか、一度前に使ったから二度と使わないとか、メロディとか悩みまくりながら話し合う。
本当は悩みまくった方が楽しいし、色々なアイデアが後の為に浮かぶこともあるから。
そして初号試写会。
終えた後、監督を始め、関わったスタッフ達、関係者は喜びを分け合えることが出来た雰囲気になっている。
それですね。
映画が完成した後で試写してみて問題なかったときが、ようやく仕事をやり遂げた達成感が溢れてきます。
かなりの苦労があったから、いい作品が出来ますね。
スタジオってこんなに悩む事があることをこの映像が伝えてくれます。
アニメーション製作って楽しそうに見えると思いますが、かなりきついです。
飽きてきても仕上げるまで終えなくちゃならないです。
その苦しさが完成した時では、解放感に変わりますね。
どっちにしたらいいかと言うことは、結局は賭けでしょう。
面白く、身に染みてわかる記録映像でした。
最最後までお読みくださいまして、まことにありがとうございました。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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