発売されている「宇宙戦艦ヤマト完結編」のBlu-ray。
既に鑑賞されているでしょうか。

見ているTVの画面のサイズによって迫力が出るか出ないかの差が出てくる。
出来れば40インチ以上のTV画面で見た方が迫力が出てくる。
つまり劇場で見た時のワイド感が強調されるからだ。

しかし音声が当時は6.0chですが現在なら5.1chに近いと思います。
余程調整可能な音響機器でないと表現するのが難しいかもしれません。
つまり70mm版はホームシアター向けの映画と言ってもいい。

バンダイが使用した素材フィルムは70mm版であっても70mmフィルムではなく35mmフィルムである。
つまり3:4サイズでありスタンダードサイズの35mmフィルム。

「マスター」と言えば数通りの名が存在するので相手を混乱させる呼び方にもなりかねないので避けた方がいいと思う。
例えばマスターネガとか言うといいだろう。

マスターにはネガ・フィルム(オリジナル・ネガ/マスター・ネガ)とポジ・フィルム(マスター・ポジ)がある。

一番最初が撮影した時に出来上がるフィルムがネガ・フィルム。
フィルムカメラで撮影した時に使われ、現像した時に出来た白黒反転のフィルムそのもの。
写真を作る時はネガ・フィルムから焼き増しして作られる。

ネガフィルムを傷めない為にフィルムコマを写真のようにカラー化できるフィルムがポジ・フィルムになり、ライトを当ててスクリーンへ投射出来るようになる。
確か「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」でも0号が存在するとかありましたね。
あれが最初のポジ・フィルムでしょう。

普通はネガフィルムからプリント(用)・ネガを作り、さらにニュー・プリントが作られ、その繰り返しでひ孫代にあたるプリントフィルムが上映用フィルムになりますね。
上映フィルムって日本全国だけでも150以上はあり上映する映画館の数分作る必要がある。

デジタルリマスターと言ってコンピューターに取り込んで傷を治すとそのフィルムのクォリティさは失われます。
色調などが失われる事でしょう。
なぜかってOSは進化するので昔のデータを残しておいても未来の時代でデータをそのまま使ったらぼやけて見えてしまうからだ。

それだけフィルムの方が奥が深いですしスターウォーズ新作でもデジタルを辞めてフィルム35mmにて撮る事に切り替える事が決まったそうです。
宇宙戦艦ヤマト完結編もTVで確認していると色調が悪くなっているのが分かります。

「宇宙戦艦ヤマト完結編」35mm版のポジフィルムはどこかに眠ってると考えたとしても可能性はないだろうか。
35mm版のフィルム(ネガ・フィルム)は存在していないと当時西崎Pがおっしゃっていた。
つまり35mm版のネガ・フィルムの一部を70mm版に使用したという事か。

ネガ・フィルムって最初から1本ではないと言うのは、35mm版制作時と70mm版制作時の2本が存在すると思われるから。
70mm版制作時は35mm版ポジ・フィルムを投射したのを利用してエフェクトなどを加えたのだろう。

製作短縮の為に35mm版のポジ・フィルムをはさみでチョキン!^^
コストダウンにはこれしかないんだ。許せ!ヤマトファンよ!(西崎プロデューサーがそう思ったのかも)
当時製作現場ではスタッフとの衝突も多かったんだからそれもありえる。

しかし35mmフィルム(ポジ・フィルム)だけじゃなく、上映フィルムはどこかに眠っているか、誰かの手に引き取られて倉庫に保管されているのかも知れない。
使いこなした上映用フィルムだって本当はリペアに使えるよ。

普通フィルムは使う度にかすれて出来た雨の線が沢山入ったような印象になってしまうが、それを特殊液の入ったものに通す事で傷が自然と消えて見えなくなるから。
その段階で撮影したネガ・フィルムを作れば、同じようなポジ・フィルムが出来るんだけどね。

最後までお読みくださいまして、まことにありがとうございました。
またのお越しを心よりお待ちしております。

おすすめの記事