「ホビット」シリーズの最終部作である「ホビット 決戦のゆくえ」。

劇場で鑑賞したものの、ようやくBD/DVDがリリースされました。
購入時ブルーレイ&DVDセットが出ていましたが、DVDのは要らない方でした。

しかし、第2部までの作品では通常版にエクステンデッド・エディション版が出ていたので悩みました。
早く自宅で鑑賞したいのと、追加シーンなどを入れたもののバージョンでまとめたBOXが欲しかったから。

とりあえず、2D&3Dセットの通常版を入手しました。
後にエクステンデッド・エディションのBD-BOXが発売されたら購入したいと思っていますし、特典映像が豊富なので製作裏話も結構楽しめますから。

自宅でこの作品を改めて鑑賞してみました。
なんだか、脚本の質が落ちてる気がしませんか。

前作の「ホビット 竜に奪われた王国」の方がテンポよく運んでいたのに対して、こちらはシンプルになってしまった印象があり、監督だったピーター・ジャクソン氏が関わった「ロード・オブ・ザ・リング」の雰囲気を入れてしまったのが失敗だったかなと思います。

ホビットらしく作っていれば流れが変わると思っていましたが、ネタ切れになってしまったのが見え見えって感じがしましたが、何とか作り上げた印象が伝わる。

竜があっさりやられるくらいなら、第2部のラストに持ってきた方が面白かったと思うし、第3部作の冒頭に持ってきてしまった事で中途半端って感じもしました。

黄金に目が眩み、竜の病に侵される王子の姿は、今の社会の一部を反映しているように思える。
王子としての自覚を取り戻したトーリンが、敵の罠にはまって絶命してしまうのは欲望に目を曇らせたしっぺ返しだったんだろうか。

タイトルを見てもなかなか合わない気がする。
英題でも「五軍の合戦」となっているし、日本版では「決戦のゆくえ」となっているけど自分としては納得いかないかなあ。

「ホビット 真の友との別れ」なら心に残るかなと思う。
トーリンが死んでしまうし、キーリもその兄も打ち死にあってしまう。
生き残った族とはもう二度と会う事はないと今後につながる「ロード・オブ・ザ・リング」の冒頭にてはっきり出来る。

なんだか、この作品は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを観たくなるような作品であり、その前章の雰囲気が強く感じられました。

これでホビットシリーズは終わったが、中つ国の世界はまだ終わっていません。
神話物語だったと聞く「シルマリル物語」が残っており、年代的に見ればホビットシリーズの前の物語なのです。

それも映画化して欲しいですね。
なぜなら、地球の誕生とかエルフや人間、ドワーフらはどのようにして誕生したのかエルフの過去には何があったのか、ホビット3部作の劇中にて謎となったレゴラスの父の過去が見れるんじゃないかとわくわくしてしまう。

最後までお読みくださいまして、まことにありがとうございました。
またのお越しを心よりお待ちしております。

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